文部科学省の「学校における働き方改革」により令和5年度から部活動が段階的に地域移行されることとなりました。移行するとはいえ学校現場には時間的・金銭的余裕はなく、自治体に地域移行のノウハウがあるわけでもないため、ほとんどの地域では進んでいない現状です。
地域の実情を踏まえつつ、子どもたちにとって最適な地域移行を進めるためには、学校と地域を「繋ぐ役割」が必要です。文化芸術に携わる音楽家でありながら部活動の現場経験豊富な人材が中心となることで、この課題を解決できるのではないかと考えています。
部活動を簡単に地域移行するには「習い事化」することです。しかし「習い事」にしてしまうと金銭的負担が大きくなり、やりたくてもやれない子どもたちが出てしまいます。部活動の地域移行は、これまでの部活動と同等に子どもたちに機会が与えられることが絶対条件であると考えています。
営利法人は利益を優先しなくては運営できませんが、NPO法人は「ミッション優先」で運営できる法人格のひとつです。法人化することで、行政との協働も可能になります。個人でやるよりも、やれることが遥かに広がるイメージです。よって、地域移行プロジェクトと最も相性が良いNPO法人の設立を選択しました。
皆さまと一緒に活動できますことを心より楽しみにお待ちしております。

特定非営利活動法人 文化部活動の地域移行支援ネットワーク 代表理事 加藤理菜(吉岡理菜)